昨年6月から導入した電子図書館、スカラスティック社のLiteracy Pro Library (以降LPL)を、今年度も継続することに決めました。
大きな理由は
「いつでも遊びに行ける、英語絵本の図書館」 その環境をこどもたちに作ってあげられる
アカウントを持っている人なら、オンライン上で安心して本をシェアできる (著作権上、許可なくオンラインで絵本を開くことはできません。)
の二つです。後者はさておき、前者。
そう!いつでも、本と遊べる空間を用意しておきたい。
それがバーチャル図書館。
そして今私が子供たちに伝えたいのは、
「みんな、とにかく図書館に遊びにおいで!」
ということなのです。
1年前、導入に踏み切れずにいた理由がみっつありました。
① 「どうしても紙の絵本が好き」 ② 「LPLには有名どころの名作絵本がない」
③ 「結局読まなかったらどうしよう」
それらが一年後どうなったかというとー
① 「どうしても紙の絵本が好き」
元々絵本の好きな方は、紙の手触り、本の重さ、そして隣にくっついているこどもの温もりも含めて全部が愛おしくて、「電子機器で絵本」には抵抗があるかもしれません。
↑
あ、これは私です。
でも、紙の絵本をやめて電子図書にしましょう、と言っているのではない、と自分に(!)気づきました(笑)
紙の絵本は今まで通りに楽しめばよいのです。それに電子絵本もプラスしてみようということ。
ところで、電子絵本には温もりがないですか?
こどもがひとりで取り組めることをメリットにしている電子教材、多いと思います。ところが電子図書館は、そうとも限らなかったのです。
「ねえ、本一緒に読まない?」という声掛けは「やった?」とは違います。パソコンの前で、ママの膝にのったり隣にピッタリくっついたりして、いろんな絵本をどんどん開きます。その時の子どものワクワクした笑顔は、紙の時と何ら変わらなかったのです。
② 「LPLには有名どころの名作絵本がない」(スカラスティックのオリジナルが多い)
これも①と同じでした。
LPLにない絵本は、今まで通り町の図書館で借りてくればいい。本屋さんやネットで買えばいい。心配いらない。 それより、LPLにしかない絵本がたくさんあるのです。そこはスカラスティック社、特に写真絵本なんて、町の図書館にはないクオリティのものがたくさんあります。
その昔、One Hundred English やTime-to-Discoverシリーズなどの紙の絵本、究極のシンプルな英語と鮮やかな写真にワクワクし、理科系のものにはとんと興味のない女の子まで身を乗り出していた、あのレッスンを思い出しました。 LPLにない絵本に固執してたワタシ、もったい話でしたね。
③ 「結局読まなかったらどうしよう」
「せっかくアカウントを買って頂いたのに、こどもたち全然読んでいない。」
そんな風に焦った時期もありました。
でも、読ませよう💦とすると読まないもの。そんなことは分かっていたはずです。
それよりももっと気楽に、図書館に行く=LPLを開く。
まずはそこからだったと、途中から気づきました。
私、町の図書館大好きです。家族で毎週か隔週、行ってます。
でも読書家かと言われれば、実はそうでもないです。文字のがっつりある本はそこそこに、雑誌パラパラ開いたり、絵本積み上げて好きなだけ読んだり、お料理本や(やりもしない)手芸本しこたま借りこんで、エッセイばっかり読んでる。同じ本ばかり借りる。読み切れなくて延長を繰り返す。 そんな風に利用しています。
でも誰も叱りません(笑)
当初は、自分で決めた時間に開こうね、とか、記録ノートをつけてみるのはどうだろう、語数や冊数の目標を決めてみる?といろいろ提案しました。(ただし、決めるのはこどもたち!お母さん達にも、相談にはのっても決して誘導しないようにお願いしました)
でも、記録は一番大事なことじゃない。
今こそ、多読三原則
辞書を使わない、
分からないところは飛ばす、
つまらなくなったらやめる
発動です!
好きなジャンルの、好きなレベルのものを、適当に開いてもらっていい、と。 読み散らかし大歓迎。飛ばす、投げる、大歓迎。
ただ習慣化されてないと、図書館の存在そのものを忘れてしまいます。
そこで、zoomイベント「ひみつ基地」や「Wonder Time Library」(こちらはBest Booksさん主催ですが、今のところ私がナビゲートさせていただいています)を定期的に開催して、LPLの本からもっと世界を広げていこう!という試みを始めました。
そして今、どうなったか
子ども達の読書は、とてもムラが多いです。
だって、めんどくさいもん、本を開くって。
でも本を楽しんでくれたことは間違いありません。 前述の、絵本と動画を絡めたZoomイベント「ひみつ基地」では、私が紹介した絵本にすっぽりはまっていたし、「読んでね」と言わなくても必ずイベント後に読んでいました。 LPLから読んだ絵本のタイトルや動画のURLは、後日お母さん達にラインやメールでお知らせしています。もう一度観たい、と言うので親子で観てます、とも聞きました。
私は、多読三原則の二つ目「分からないところは飛ばす」の埋め合わせのお手伝いをしています。そうすると、ちょっと難しい英語でも「へぇ!」と思えてまた、楽しみが増えるようです。 逆に子供の方から、
「(表紙や挿絵が)面白そうなんだけど、どんなことが書いてあるの?」 と聞いてくるようになりました。
嬉しい!もっと聞いて、聞いて!
「楽しんでいる」
それで充分です。
英語力の変化は?
英検で英語力がわかるとはあまり思っていませんし、英検を推奨しているわけではないのですが。
昨年度、小4、小3の子がそれぞれ英検4級、3級を取りました。準備、ほぼなし。自然体受検(笑)。彼女たち、「英語を勉強した」のではなく「普通に英語がわかるレベルにあった」ということだと思っています。本を普通に楽しんでいたからです。(文法問題はカラキシ、とかバラツキはありましたけどね。)
長い目で見ることって大事だなと思います。
でも、これほどの量の英語絵本に触れていれば、どんな子だって、「何も残らない」はずはないと思いませんか?
電子絵本だからこその効果も
既にパソコンの前で本を開いているのですから、インターネットを使った調べ物がその場で出来ます。
その作者さんのこと調べたり、関連動画を探したり。英語のキーワードを入れたら、検索先も英語ばかりかもしれないけど、それも楽し。ノンフィクションなんて、ネットでどんどん突き詰めることができます。
果てしない脱線。 それが、読書をどれほど豊かなものにしてくれるか、実感しました。私自身、「ひみつ基地」や「Wonder Time Library」の準備をするにあたり、1冊の絵本からどんどん世界が広がっていくのを感じました。ワクワクしました!
また、プライベートのオンラインレッスンでは、「オンライン上で安心して本をシェアできる」LPLが欠かせなくなりました。そこでどのように使っているかは、また別の記事に書きますね。
…というわけで、今年もLPL続けます!
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