Concept
Kashiwagi English Roomが大切にしていること
1. 絵本で、子ども達に豊かな言葉を注ぎます
「英語力」は吸収した英語「量」とイコールです。―酒井邦秀先生の言葉です。
今までの英語教育では、本当に必要な水がプールいっぱい分(酒井先生は「樽」と呼びます)であるのに対し、与えていた水はスポイド一滴分もなかった。それでは使い物にならないのです。
まずは、とにかくたくさんの水をあげましょう。英語という言葉を、じょうろで優しく、心を込めて注いであげましょう。絵本を開いたその先で、子ども達は
笑いながら、
考えながら、
感じながら、
英語という言葉を少しずつ貯め込んでいきます。それは決して単語レベルではありません。本の中の英語の文章まるごとに。そして英語圏の文化に触れ、英語独特の言い回しやセンスまでも、気付かぬうちに身に着けていくのです。
そして英語の樽が満ちあふれた時、英語という翼を使って新しい世界に向かって飛び立ちます。
どうぞ、それまでゆっくり見守ってあげて下さい。(見守るのが難しい時は、相談してください)
絵本を楽しむのには、努力も才能もいりません。
ただ、柔らかな頭と心が必要です。
「教え込む」「押し付ける」「試す・テストする」
指導者がやりがちなこれら三つを、酒井邦秀先生は「教室で読む英語100万語」で「子ども達が英語を吸収しようとする際の心理的障碍」とよびました。
私も指導者という立場ではあるけれど、それらから子ども達を守りたいと思っています。
子ども達が安心して絵本を開き、長く長く英語と関わっていけるように。
2. 絵本を楽しめる、心や頭を大切にします
3. おうちで絵本を開く習慣を。
ー今日の一ページが、子どもの頭や心の「英語の樽」の一滴になるのだからー
最初はそんな下心(?)からでも構いません。
とにかく、おうちで開いて頂きたいのです。義務や宿題ではありません。
絵本の中には、いろんな世界が広がっています。ご家族でどうぞ、その世界を楽しんでください。
ゆったりと、ソファで、こたつで、お布団の中で…身体をぴたっとくっつけて。
本を通してたくさんおしゃべりをし、笑ってください。最後には眠くなるかもしれません。
叱ってしまった日や、親子喧嘩をしてしまった日だって、きまり悪いかもしれないけど、やっぱり絵本を開きましょう。
子どもがそっぽ向いちゃったら、ご自分の楽しみ、癒しのために開いてください。
むしろ、これ⤴が一番大事なことかもしれません。
私自身、順風満帆とはいかなかった子育ての中、絵本にどれだけ救われたことか。またどこかでお話しましょう。
4. お教室の役割
お教室は、おうち絵本のお手伝いです。
子どもさんが楽しんでくれそうな絵本をたくさんご紹介します。「先生が読んでたあの本、読みたい!」っておうちで言ってくれたらサイコー。
なんだか英語絵本には気持ちが向かない(それは子どもさんだけじゃない。お母さんやお父さんにもあること)…そんな時もお教室に足を運んでくれたら、また本との新しい出会いがきっとありますよ。
お教室では、おうちの方もたくさん楽しんでいってほしい。読んでもらう楽しみ、知ってほしい!
また、おともだちが選んだ本、発表してくれた本を見て気になり始めることもありますよ。「ぼくもあれ読みたい!」と言ったら、ぜひジャングル探検へ。
おいしいお茶とお菓子を用意して(泣いた赤おに?!)お待ちしております。
5. 一人ひとりのペースや好みを大切に。
当たり前のことなのですが、子どもは十人十色。好きな分野も得意な分野も違う。じっくり取組む子もいれば、興味のそそられるまま手当たり次第、という子もいます。そんな子ども達に、全員同じコースブックを与え、同じゴール、一定のレベルまで全員を引き上げることはやめました。
Kashiwagi English Roomでは、コースブックを使いません。綿密なカリキュラムやゴールもありません。
好きなペースで好きな絵本を読んでいい。「好きな本」に出逢うまで、ゆっくり探しましょう。必ず、子ども達の中に財産が残ります!