先月から、ミャンマーのクーデターのニュースが連日流れています。
高校生には早々にレッスンで使った記事でしたが、小学生も何らかの形で知ってもらいたいなと思っていました。そこへユキ先生が「ミャンマーってどんな国?」という教材を作って下さったので、すぐに使わせていただくことにしました。
「どんな国?」シリーズ(いつからシリーズになったの?笑)は、お母さん方に評判がいいです。コロナ禍で海外が益々遠くなってしまったから、尚のこと外国に思いを馳せるのかもしれません。
【ミャンマーの場所】
まずは世界地図で、そして東南アジアの地図で場所の確認。
Zoomの向こう側では(指示したわけではないのに)親子でくるくると地球儀を回しているのが見えました。日本といくつかの大国を確認してから、その国を探します。
当たり前だけど、繰り返して世界地図や地球儀を見ることって大事です。
ミャンマーは主に中国、タイ、インドに隣接しています。
「でも、こことここはまた他の国ととなり合ってるよ。」
ラオスと"Bangladesh"です。
今日はバングラデシュとミャンマーが隣り合っていることを気付かせておくにとどめますが、両国に挟まれて苦しめられているロヒンギャ族の問題も、いつか話してあげたいと思います。
【Phonicsの話】
ユキ先生の教材では、場所を表す動詞にlieを使っておられました。
これ、子ども達にはすごく読みにくい単語(ので、いい練習になります)。
案の定、
「じゃ、これはなんて読む?」と聞いたら、
pieを「ピー」
tieを「てぃえ?」
と読んでしまいました。あちゃ~。
dieを見せた時、
「あ!わかった!」
…先週、東北大震災の記事をやりました。
悲しい話ですが、「1万5千人の方が亡くなった」という文で、この単語を使ったことを思い出してくれました。
ちなみにapple pie, cherry pieはすらっと読めるのですよ。
とりあえずlieの読み方はここまで。
以上!
【135 ethnic groups】
ミャンマーには135の部族がいます。
ethnicという単語をどう説明しようかなと思いました。そこで、
What kind of ethnic groups are there in Japan?
こんな質問をしてみました。 いえ、私も日本にどんな部族がいる?なんて私も考えたことなかったのですが、大和民族、アイヌ民族、琉球民族が主だったところのようです。私は大和民族に属するのかな。
部族がたくさんいる、というのは、戦国時代のようなもの。争いが起こるのは必然です。
ミャンマーは、そこからやっとまとまり始めた国だということです。
ところでミャンマーには、女性が首にコイルを巻いて、長―く見せることを「美」とする部族がいます。
the long-neck people(首長族)とよばれてきたのですが、彼らはBrass coiling tribeと呼んでほしい、と言っているそうです。
呼ばれる人が呼んでほしい名前で呼ぶって、大切なことです。
【Religion】
90% of the people are Buddhists.
という文章がありました。
最初にミャンマー、ヤンゴンにあるシュウェダゴンパゴタという寺院の写真を見せていました。 Covered with gold and jewels 金だけでなく、ダイヤモンドもたくさん施されているのです! あまりのキラキラにびっくりしていましたが、こどもが
「トルコをやった時見た建物(イスラム教のモスク)に似ているね」
と言いました。
似ているかどうかは別として、宗教建築としての共通点を感じたのでしょうか。
子ども達はこれまでにレッスンを通して、
・クリスマスの時に、キリスト教とChristian(キリスト教徒)を
・アフガニスタンで活動された中村医師のことや、トルコ国を題材に勉強した時に、イスラム教とMuslim(イスラム教徒)を
・そして今回、仏教とBuddhist(仏教徒)を、
学んできました(名前だけですが。)。
心に神様を持つことは素晴らしいことです。
でも信じる神様が違うことで、いろんなトラブルが起こり、歴史も影響されてきました。
宗教や信仰のことも、少しずつ子ども達に知ってもらいたいと思っています。 自分とは違う宗教を信じる人の信仰心も、尊重できる人であってほしいと願います。
教会、寺院、モスク、大聖堂…宗教建築を見ることも、きっかけになるかもしれません。
【観光の見どころ】
“Top 10 places to visit in ●●”
「どんな国?」シリーズをやる時は、このようなタイトルの動画を時々観ます。
観光案内動画でしょうか。
その国のとても魅力的な面を、英語で観聞きすることができます。
ミャンマーの美しい寺院の数々、
鍾乳洞(ORTのMagic Adventureで似たようなのを見た!)
水上生活と自然、
雑多な街、
美味しいもの(アジアの食事って魅力的💛麺もおいしそうでした。小麦粉ではなく米でできています。まだまだ食べものの好き嫌いが多い子ども達には、屋台飯、おいしそうに映らないらしい!笑)
男子が履くスカートみたいな民族衣装(ロンジーといいます。日常生活にも適しているそうです)や、
タナカ(田中ではありません)という名前の白粉(効能を調べてみた・笑。ネットで買えるみたいですよ~!!!)
そして「ビルマ」という旧国名。
何を見ても聞いても新鮮。
子ども達の眼もキラキラしています。
ここから、クーデターの話をしなければなりません。
ミャンマーのお話の続きは、来週のレッスンへと持ち越しになりました。 今週の宿題は、ミャンマーのニュースを耳にしたら、一応観ておくこと、です。
それにしても、ニュース記事で勉強をすると、いろんな知識があちこちで繋がっていくのを感じます。 「その言葉、あの時聞いた」 「先生、あの時言ってたね!」 そんな反応をしてくれるのが、とても嬉しい。
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